加熱式電子タバコのiQOS(アイコス)は、紙タバコ以外の加熱式電子タバコの中でも高い人気を誇り、現在でもユーザー数は増え続けています。
以前は全国販売されているのに品切れでなかなか手に入らなかったiQOS(アイコス)ですが、同時期にiQOS(アイコス)に関する「発ガン性」のニュースが話題になったことがあります。
加熱式電子タバコのiQOS(アイコス)が普通の紙タバコよりも発ガン性が高いというニュースが流れたのです。
しかし、そのニュースの信憑性を疑う意見も出ており、ネット上ではiQOS(アイコス)の発ガン性に関するニュースに関して、本当なのか、デマなのではないかという議論が沸き起こりました。
今回は、iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性、本当なのかデマなのかについてまとめていきます。
iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性は?本当?デマ?
最近よく見かける「IQOS」だけど、紙巻きタバコよりも高濃度発ガン性物質を含んでいることが判明だって。もう笑うしかない( ̄▽ ̄)
— 郷田ほづみ (@HOZMIX) 2017年5月31日
iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性
iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性は高くありません。
2017年の5月末から6月にかけて、iQOS(アイコス)の発ガン性に関するツイートがたくさんつぶやかれました。iQOS(アイコス)の方が普通の紙タバコよりも高い発ガン性物質を含んでいるという内容です。
そもそもなぜこのようなツイートがたくさんされるようになったかというと、ニュースサイトとして著名な「ロイター」や「デイリー・メール」によってiQOS(アイコス)の発ガン性を指摘するニュースが流れたからです。
このニュースを受けて、日本のネットニュースサイトが大きく記事にして一気に話題になりました。
しかし、ではiQOS(アイコス)の発ガン性が高いというのが本当なのか?というと、そうとは言い切れません。
IQOSの発ガン性が紙巻より高いとかっての、ソースであるスイス大学の記事を調べたけど、紙巻よりは有害物質低いって言ってるやん。それを一部の物質が紙巻より高い事を膨張して記事にして… 情報サイトやマスメディアってこれだから嫌い。
— ハマモト@エニタイム勢 (@utudaruva) 2017年6月2日
こちらの方がおっしゃっているように、iQOS(アイコス)の発ガン性に関するニュースは一部の情報を切り取って報じられたデマに近いもののようです。
ニュースの元となった記事では「一部の」発ガン性物質の値が高いようだ、としているだけであり、実験データなども公開されていません。
つまり、iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性が低いデマ情報のようなものということになります。
さらには「他の発ガン性物質に関しては平均濃度はiQOS(アイコス)の方が紙タバコよりも低い」とさえ報じられています。
もともとの記事がそのような状態なのにも関わらず、日本のニュースサイトが面白おかしく取り上げたために、大きなニュースになってしまったのです。
元の記事 「IQOSの煙には(従来のタバコ同様)有害化学物質が含まれるが、平均して濃度は低い」 「一部の物質は、濃度が高いものもある」 ↓ 【悲報】IQOSは紙巻タバコより「高濃度発がん性物質」を含んでいることが判明! .. っていうデマサイト(tocana)流行ってますねー。
— りった (@ritzwanko) 2017年5月31日
iQOS(アイコス)もタバコの一種であることにかわりありませんので、発ガン性物質がまったく含まれていないわけではありません。
しかしだからといってiQOS(アイコス)が紙タバコに比べて発ガン性が高いという話は本当かというと、信憑性がなくデマに近いものでしかありません。
今回のニュースの元となった記事にしても「一部の物質は濃度の高いものもある」としている程度であり、その他の発ガン性物質に関してはそもそも平均濃度が低いとしているので、一概に「iQOS(アイコス)の発ガン性は紙タバコよりも高い! 危険!」と断定することはできないのです。
iQOS(アイコス)の発ガン性に関するニュースが本当なのか、デマなのかという点に関しては「まったくのデマとは言い切れないが、誇張して表現されているため信憑性に欠ける」ということのようです。
iqos、高濃度発がん性物質がどうとか。何だこの嘘っぽい記事は。 TOCANAだし。。。しかも、証拠のデータが何一つない。 事実は分からんが、そもそもタバコは発がん性物質入ってるに決まってるだろ。
— Moonyman (@Moonyman_1978) 2017年6月2日
こちらの方が紹介しているTOCANAは地震予定やUFO、オカルトなどに関するニュールを配信するメディアです。
TOCANAで報じるニュースがいずれも科学的根拠などがない現象に関するものであることが分かると思いますので、綿密なリサーチや研究に基づいた論文やニュースと同じように扱うのは危険なはずです。
は? トレンドの「IQOS」ってマジでソースがTOCANAしかねーの?
— 下倉バイオ (@shimokura_vio) 2017年5月31日
このように、日本でiQOS(アイコス)の発ガン性のニュースについて報じているのは一部のサイトのみであり、実験データなどに関しては報じられていません。
それにも関わらず、このiQOS(アイコス)の発ガン性のニュースを元にして面白おかしく誇張して報じるメディアがあとを立たないので、発ガン性に関するニュースが本当なのか、デマなのかわからなくなってしまっているのです。
ここでiQOS(アイコス)の発ガン性が客観的な数字に基づいて低いであろう根拠を上げておきたいと思います
普通の紙巻きタバコであれば燃焼と言う行程を経ている為にヤニ=タールが発生するのですが、加熱式電子タバコのiQOS(アイコス)の場合には加熱した水蒸気を吸い込む為に、タールの発生が90%抑えられています
発ガン性物質の大部分はタールの中に存在するのでiQOS(アイコス)の構成上低い数字となると見積もってもよいでしょう。
また、タールとは木や樹脂、樹皮などを燃焼した場合に発生します。iQOS(アイコス)の場合にはこの燃焼の部分が無いと言うのが大きいのですね
今後、iQOS(アイコス)でも、しっかりとしたニコチンやタールの基準値の計測方法が確立する際に明確な数字も出ると思いますので、その点についても後々確認して行きたいところです。
iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性は?本当?デマ?まとめ
iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性について調べてきましたが、結論としては信憑性にかける情報であると言えるでしょう。
ここまで騒ぎが大きくなったのは、アメリカで報じられたニュースを、日本のメディアが面白おかしく誇張して報じたためデマのように広がったと言えます。
ですから、iQOS(アイコス)の発ガン性の信憑性は低く、本当かデマかという点で考えれば、まったくのデマではないが、全て本当とは言い切れないという結論になります。