自分の健康や家族・パートナーの健康のために、紙タバコからiQOS(アイコス)へ移行しようと考えている方もいるのではないでしょうか。 煙の出ない電子タバコであるiQOS(アイコス)は、有害物質が通常の紙タバコの9割減となっており、喫煙者にとっては利用メリットの多いものです。
しかし、iQOS(アイコス)を利用することで起きてしまう健康へのリスクやデメリットはないのでしょうか。 今回は、iQOS(アイコス)の健康へのリスクやデメリットについて調べてみました。
iQOS(アイコス)の健康へのリスクやデメリットは?
iQOS(アイコス)は健康的というイメージもあり、紙タバコを吸っていた喫煙者の方の中には移行を考えている方も多いようですが、iQOS(アイコス)は禁煙パイポではなく、タバコです。 ここでは、iQOS(アイコス)を吸うことで起こりえる健康のリスクやデメリットを口コミや様々な組織の主張から見ていきましょう。
iQOS(アイコス)の健康へのリスク(ニコチン中毒)
アイコスにしてからヤニや灰を気にしなくお家でも吸えちゃうからニコチン摂取が捗ってしまうニコチン中毒製造マシンだ。
— たかさご (@tami_0208) 2017年7月9日
まずは、iQOS(アイコス)の健康へのリスクを口コミから調べてみましょう。
こちらの方はiQOS(アイコス)を吸っているとニコチン中毒になりやすいという意見をお持ちです。 iQOS(アイコス)はタールなど、通常の紙タバコに含まれている有害性成分が大幅にカットされていますが、ニコチンはしっかり含まれています。 そのためiQOS(アイコス)は紙タバコ同様にニコチンを吸い込んでいることにかわりはなく、またタールがない分、紙タバコよりも物足りなさを感じやすいのです。
このような口コミから、iQOS(アイコス)の健康へのリスクとして、ニコチン中毒になりやすいということが挙げられます。
アイコスにしてから早2ヶ月 合いすぎて本数増えたよ pic.twitter.com/1ELsOGDZA8
— ア (@____aikoo) 2017年7月13日
こちらの方は、iQOS(アイコス)にしてから、紙タバコを吸っていた時よりも本数が増えたと言っていますね。 紙タバコからiQOS(アイコス)に移行したばかりの時には、吸い口の軽さなどからもiQOS(アイコス)を吸う回数が増える傾向があります。 iQOS(アイコス)にはニコチンが含まれていますので、やはり数本数が増えることにより、体に入ってくるニコチンの量が増え、ニコチン中毒になりやすいというリスクがあります。
iQOS(アイコス)の健康へのリスク(副流煙)
今日も、アイコス副流煙が部屋中に漂ってる。鼻にティッシュつけてマスク😷 それでも臭う。と言うより得体の知れない化学物質で首筋から口歯鼻脳天までキーンと痛む。救急車呼びたい… また隣家に向かって罵倒した。こんな私じゃなかったのに。 時々、喫煙者のタバコ平気な身体が羨ましくなる。
— 菜の🌼 (@nonnon_tabako) 2017年7月4日
iQOS(アイコス)の健康へのリスクは、iQOS(アイコス)を利用している本人だけではありません。
iQOS(アイコス)は、一般的な紙タバコの有害性成分を9割以上もカットしているといわれていますが、有害性成分が全く0というわけではありません。
そのためiQOS(アイコス)を利用している本人が、体調不良を起こさなかった場合でも、敏感な非喫煙者の方などは、体調不良を起こしてしまう可能性があります。
また、iQOS(アイコス)には、タバコのヤニ臭さとは違う独特の匂いがあり、その匂いが原因で体調を崩してしまう方もいるようです。 周りの非喫煙者の方の健康まで考慮すると、やはり紙タバコ同様のエチケットを守ってiQOS(アイコス)を利用するようにしましょう。
iQOS(アイコス)の健康へのリスクは研究機関などではどのように評価されているのか
iQOS(アイコス)の健康へのリスク(日本禁煙学会の見解)
まずは、iQOS(アイコス)への健康へのリスクが高いという研究結果をご紹介します。日本禁煙学会という禁煙を目的とする期間は、2018年8月に厚生労働大臣に向けて以下のようなニュースリリースをしています。(要約)
iQOS(アイコス)に使用されているフィルターは90度に加熱すると青酸に変化する可能性のある化学物質を発生する。つまり、焦げたiQOS(アイコス)のフィルターからは非常に有害な化学物質が出ており、iQOS(アイコス)の健康へのリスクは極めて高いという主張です。
日本禁煙学会は当然しっかりとした機関なので、エビデンスとなる論文もしっかりしています。
iQOS(アイコス)の健康へのリスク(フィリップモリス社の見解)
フィリップモリス社はiQOS(アイコス)の製造販売会社なのでiQOS(アイコス)の健康へのリスクは低いという研究結果を主張しています。
iQOS(アイコス)の健康へのリスクが低いという根拠はiQOS(アイコス)公式サイトにもあるように、従来のタバコに比べて有害性成分を9割低減しているという臨床試験データです。
iQOS(アイコス)の健康へのリスク(米国FDA)
米国FDAはアメリカ食品医薬局という政府系の機関ですが、FDAは従来のタバコに比べてiQOS(アイコス)の健康へのリスクが低いという主張を、十分な科学的根拠がないとして認めていません。
しかし一方で、別の米政府機関は、従来のタバコに比べてiQOS(アイコス)は有害性成分への暴露が減ることは認め、iQOS(アイコス)の健康へのリスクがタバコより低くなる可能性があるとも述べています。
iQOS(アイコス)のデメリットは?
健康へのリスクがある以外にもiQOS(アイコス)を利用することで、紙タバコとは違うデメリットが発生することがあります。 今回はそんなiQOS(アイコス)で起こりえるデメリットについても調べてみました。
やっと買えたアイコス 2日で故障て。。。(|||´Д`)
— ksk (@kohsuke1002) 2017年7月12日
iQOS(アイコス)が故障するというデメリットは、バッテリーを動力源とする精密機器ですので十分にあります。
iQOS(アイコス)の寿命はおよそ1年程度となっており、それほど長いものではありません。 そのため、大きな破損などがない場合でも、ある日突然充電できなくなるなどのデメリットに見舞われてしまう可能性があります。
iQOS(アイコス)のデメリットとして充電が必要になるのも紙タバコと比較した場合にあります。 充電や加熱時間によってはiQOS(アイコス)を利用するための待ち時間が生じてしまい、紙タバコよりも利用に制限がかかることもあるでしょう。
iQOS(アイコス)の健康へのリスクやデメリットに関するまとめ
iQOS(アイコス)は、紙タバコの健康へのリスクを心配する方が購入を検討している場合も多く、「紙タバコからiQOS(アイコス)に変える=健康になる」という認識を持っている方も多いようです。
しかし、iQOS(アイコス)に含まれる有害性成分は決して0ではなく、ニコチンを含む有害物質が少なからず含まれていることからiQOS(アイコス)の健康へのリスクもゼロではありません。そして、iQOS(アイコス)の健康へのリスクの様々な期間による研究もいまだ続いています。
一般的な紙タバコよりも吸い口が軽い印象もあるiQOS(アイコス)は、人によっては吸いすぎてしまうこともあるようで、逆に体にニコチンなどを多く取り込んでしまう可能性もあります。 また、利用者本人の健康にリスクを及ぼす可能性がある他にも、利用者の周りにいる非喫煙者の方にも被害が及ぶリスクもあり、iQOS(アイコス)の独特の匂いが苦手で、体調不良を起こしてしまう人も中にはいるようです。
「iQOS(アイコス)=無害」というわけではありません。iQOS(アイコス)にも健康へのリスクやデメリットがあることを知って、適切な利用を心がけましょう。